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ミュージカル『モダン・ミリー』 朝夏まなとさん 取材会オフィシャルレポートが届きました

『モダン・ミリー』再演でハッピーオーラを届ける朝夏まなと
「タップダンスや笑い声。好きなものが盛りだくさん」

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胸弾む音楽、迫力あるダンスナンバー、そして大きな笑いに満ちたトニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカル『モダン・ミリー』が、2年ぶりに再演される。モダンガールに憧れてカンザスの田舎町からニューヨークにやって来る、主役のミリー・ディルモントを演じるのは、初演と同じく朝夏まなと。長い手足を活かしたタップダンス、高音まで響かせる歌声、明るい芝居などで好評を博したミリー役に再び挑む心境を、大阪の取材会で語った。

02_re_DSC8626_01_O_s.jpg1967年にジュリー・アンドリュース主演で公開された映画をベースに、楽曲をほぼ一新して2002年にブロードウェイで製作された『モダン・ミリー』。2022年の日本初演は、その2年前のコロナ禍による全公演中止を経ての上演だっただけに、東京・シアタークリエ、大阪・新歌舞伎座での公演とも、大いに盛り上がった。再演の話を聞いた朝夏は、「2年前はキャストの皆さんと「これが最後だろうね」と話し、ある種達成感があったので、「また上演できるんですか!?」と驚きがありました。大好きな作品ですし、お客様も劇場ですごく喜んでくださっていたので、とても嬉しいです」と顔をほころばせる。

再演では、ニューヨークで出会うジミー・スミス役に田代万里生、ミリーの友人となるミス・ドロシー・ブラウン役に夢咲ねね、世界的歌手のマジー・ヴァン・ホスミア役に土居裕子を新たにキャスティング。また、続投となる一路真輝扮するミセス・ミアーズ役の芝居が、少し変更になるという。「大きな筋書きは変わらないのですが、ミアーズ関係の台本が少し変わることで、私が演じるミリー像も変わっていくはず。"同じようで同じではない『モダン・ミリー』"が誕生し、前回ご覧になった方も楽しんでいただけると思います」。

田代や土居とは初共演となるが、同じ宝塚OGである夢咲とは卒業後に共演経験も。先日、『モダン・ミリー』のトークイベントに、一路と夢咲と出演したそうだが、「お二人とも天然さんなので、私のツッコミスキルがすごく上がりそう!」と、朝夏は楽しげな表情。

ミリーも「言われたことをすぐ信じる天然」で、"大切なのはロマンスよりも理性!"をモットーに行動する。「ものすごく素直でチャーミングで、バイタリティに溢れた子、という最初の印象は変わっていないです。玉の輿に乗りたいとニューヨークに出てくるのですが、そこで出会う人たちとのやり取りは、舞台の上でよりリアルに感じることができ、物語の後半は特に、お芝居の相手からの受け取り方が変わっていきました」と、初演では芝居のセッションを楽しんだという。

ミリーと自身との共通点について聞かれると、「素直なところかな。わりとよく言われます」と笑う。「ただ、ミリーはこれから人生が始まるという女性。私も佐賀から出てきましたが、年齢を重ねているので、初心を思い出してやらなければと、この役を演じるときは特に思います」。朝夏にとって初心とは――。「やっぱり"好き"という気持ち。何事もそうだと思うのですが、好きでやり始めたのに、いろんな挫折をして嫌いになるということが多いじゃないですか。何でも"好き"という気持ちが大切だと思います」と穏やかに話す。

あらためて作品の魅力についてもアピール。「ハッピーオーラ全開と謳えるぐらい、ぶっ飛んだ明るさのミュージカルです! 個性的なキャラクターが多いので、稽古場からとても楽しくて。笑いあり涙あり、そして少しホロッとするシーンもあります。迫力あるタップ、耳に残るメロディなど、古き良きブロードウェイ・ミュージカルのエッセンスが、すべて詰まった作品。特に、ここまでダンスが多いミュージカルはなかなかないですし、みんなで踊れるのが楽しい。タップダンスやお客様の笑い声と、自分の好きなものが盛りだくさんです」。

2年前、大阪で大千穐楽を迎えたときも、劇場は大きな笑いに包まれた。「大阪の方はコメディに対して厳しいと思っていたのですが、すごくウケました(笑)。コメディは大好きです。(宝塚歌劇団出身で)18年ほど関西で過ごし、朝から関西弁の情報番組を見て、吉本新喜劇もよく楽しんでいました。コメディはほんの少しの"間"で、面白い台詞になるか、微妙になる。そういうことを考えるのが好きです。昨年『SHINE SHOW!』というお芝居をやらせていただき、ますますコメディにハマってしまいました」。

笑いは狙ってはいけないということも、しっかり押さえている。「いかに自然に、新鮮にお芝居をするかということを肝に銘じ、笑いを追求して大阪に来たいと思います。今は劇場で笑い声が聞ける状況に戻ってきましたよね。このまま、皆さんが自由に笑える環境で上演できたら...。コロナ禍では客席が半分という規制の時期もあり、大きな拍手や歓声が、当たり前ではないことを実感しました。ますます舞台へのモチベーションが上がり、来てくださった方への感謝の気持ち、空間を共有する喜びが強くなりました。ぜひこの作品で、ハッピーな気分になって帰っていただけたらと思います」と、幸せな劇場空間へいざなった。

03_re_DSC8608_01_O_s.jpgミュージカル『モダン・ミリー』は7月10日(水)~7月28日(日)にシアタークリエ、8月3日(土)・4日(日)に新歌舞伎座、8月11日(日)にNiterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、8月16日(金)~8月18日(日)に博多座、8月24日(土)・25日(日)に昭和女子大学人見記念講堂で上演される。

取材・文:小野寺亜紀
撮影:髙村直希

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