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「かたき同志」の記者会見レポートが届きました!

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豪華キャストが勢揃い、大阪市内で記者会見開催

大阪市内で記者会見が行われ、石井ふく子、藤山直美、高島礼子をはじめ熊谷真実、金子昇、木戸邑弥、込山榛香が登壇し、本公演への意気込みを語った。 

石井は、「素敵な方たちとご一緒できて本当に嬉しいです。この座組がお客様にどんなお芝居を見せてくださるか、私自身もとっても楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします」とはつらつと挨拶。 

新歌舞伎座より「石井先生の白寿のお祝いの公演をさせてもらいたい」と声掛けされた際、何が何でも参加したい気持ちになったという藤山は、「その夢が叶いました」と嬉しそうな表情を浮かべる。「石井先生は演出だけではなく、武士、お手伝いさん、女将さん、飲み屋の女主人、子役さんまですべて自分が演技をして、教えてくれはるんです。ひとりで全部できるんやったら、先生がやりはったらええのにと思うんですけども(笑)、橋田先生のセリフも長くて、ものすごく動かなあかん。体力勝負です。約1カ月間、お客様に喜んでいただくお芝居を、そして全員で先生の白寿のお祝いの公演となるように心して務めさせていただきます」と続けた。 

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高島礼子は以前、藤山直美と三田佳子による『かたき同志』を東京・明治座で観たという。「その時、今、舞台上で何をやっているんだろうと思うぐらい、主役のおふたりがケンカして、罵声を浴びせ合って、それぞれの子供たちもバタバタしていて。ものすごくパワフルな作品でした。三田佳子さんといえば、かっこいい女性のイメージだったのですが、強力なパワーで直美さんと戦っている姿に嫉妬しました。こんな役を私もいつかやってみたいと思っていたら、約10年後にお鶴を務めさせていただけることになりました。正直、今から緊張しておりますが、楽しみでもあり、どこまでできるか自分自身の挑戦だと思っています」と声に力を込めた。 

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お鶴が切り盛りする呉服問屋の女番頭を演じる熊谷真実は「私はこの役を勝ち取りました(笑)!」と堂々宣言。本公演のプロジェクトを小耳に挟んだ熊谷は、石井に直談判したという。「どんな役でもいいですから熊谷真実を出させてください、もちろん通行人でも構いませんと言ったら、そうはいかないわよと先生がおっしゃって、この役をくださいました。私自身はおっちょこちょいなのですが、しっかり者を演じられたらいいなと思っております。また、ムードメーカーとなり、お稽古場から本番と楽しくできればいいなと思います」。 

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旗本三男坊の松下源之介を演じる金子昇は、石井演出作には9年ぶりの出演となる。「石井先生の白寿の記念公演に直美さん、礼子さんとご一緒できることはとても感慨深いです。礼子さんと同様、僕も直美さん、三田さんが出演された『かたき同志』を観にいきました。僕もこの作品に出られるんだと、とっても幸せに思っています。稽古場から一挙手一投足、先生の演出を味わって楽しみたいと思います。9月に上演と、まだまだ暑い時期です。直美さんと礼子さんが熱いケンカを繰り広げるシーンが多々ありますので、僕はその間に入って、清涼飲料水のような爽やかな空気を醸し出せたらいいなと思います」。 

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かめの一人息子・清太郎を演じる木戸邑弥は、石井作品は初登場。「台本を読んで、とてもパワフルな作品だと思いました。藤山直美さんのパワーに負けないように僕も精一杯、演じていけたらなと思いますし、藤山直美さんのいろんな一面を引き出せるように頑張ります! 僕は一人っ子なのですが、この作品は自分の母親を見ているようでした。実際に僕の母親も僕に好きな人ができるとすごくやきもちをやいていました。そういう経験をうまく生かせたらなと思っております」と気合を入れた。  

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そして、お鶴の一人娘、お袖を演じる込山榛香も石井作品初登場。高島礼子は憧れのお母さん像だという。「小さい時から、ドラマを見るたびに必ず高島礼子さんがお母様役を演じていらっしゃいました。私の中では憧れのお母さんが高島礼子さんだったので、娘としてご一緒できることが本当に光栄です」。さらに、率直な心情を打ち明ける。「台本を読んで、反抗しながらも親を大切に思う年頃の女の子の気持ちが繊細に描かれていると思いました。私はAKB48でアイドルとして活動していたので、恋愛から少し離れた場所で生きてきました。そんな自分とお袖を重ねた時、お母さんよりも大切な男性がお袖にできるということは、それも彼女にとっての成長なのだなと思いました。大先輩の皆様とご一緒できることをとても嬉しく思います。精一杯頑張りたいと思います」。  

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『かたき同志』は橋田壽賀子の作品の中でも特に好きな一作という石井。次のように思いを語った。「今、この席に橋田さんがいらっしゃらないということが非常に寂しいです。年中、ケンカをしながら橋田さんと舞台やテレビドラマを作ってまいりました。橋田さんは家族の話や、心と心がどう通じ合うかということを大事にしていて、"それ以外のことは絶対やっちゃいけないよ"と言われていました。『かたき同志』でも、橋田さんに言われたことを心に持ちながら、観ていて心が温かくなる、家族っていいなという気持ちになるような、心と心のドラマを作っていきたいと思っております」。  

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「10何年前と同じように動けと言われても無理ですよ」とあらかじめ石井に伝えているという藤山、本作の魅力をこう話す。「母親は息子が無性にかわいいみたいで、このお芝居でもそうです。でも、結局は息子も誰かと添うていかなあかん。それは、家族が増えるというよりも、母親にとっては気分的には息子を取られるような気がする。『かたき同志』は、母親が自立して、学んでいくお芝居でもあります。(かめは)大変苦労して息子を育ててきたと思いますので、いい意味で親離れをしていく、子離れをしていく。温かい人のドラマになればいいなと思っております」。  

台本を読み、パワーをもらえたという高島。「私たちの世代は、子育てや仕事は一段落したけど、ちょっと寂しさを感じる、そういう微妙な年代です。でも、一歩動いてみると、将来を共に歩めるような親友や同志、仲間ができる。家族のことだけを思って生きてきたかめさんとお鶴さんも、これからは自分たちのためだけに生きて、楽しもうというところまで行く。この作品は、一人じゃないんだよというエールを送ってくれているように思えました。石井先生の演出で、観てくださる方にもそのパワーを感じていただければと思います」。  

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かめとお鶴の丁々発止が見どころの本作。「直美姉さんにしっかりついていき、わざわざ足を運んで、お金払って観に来てくださる皆様に楽しんでいただくために一生懸命、体を張って頑張ります! よろしくお願いいたします!」と意気込む高島。  

藤山も最後にこういざなった。「今、大阪・関西万博が大盛況で、行った方が"もう一回行きたい"、"素晴らしかった"と。やっぱり人の心を掴むには偽物はあかん、本物やないとあかんとすごく思います。私たちも万博に負けないよう、"『かたき同志』パビリオン"といたしましては、館長の石井先生を先頭に、お客様に喜んでいただくために頑張ります。よろしくお願いいたします!」 

取材・文=岩本和子 
撮影=高村直希  ※正しくは「はしご高」

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